30年間で52万人以上の人生を好転してきた世界トップクラスの「心の専門家」である佐藤康行先生の書籍「ダイヤモンド・セルフ」より抜粋してお伝えしています。

以下より、書籍「ダイヤモンド・セルフ」より抜粋記事です。

前回の記事は下記からお読みください。


例外なき、ひとつの法則

本当の自分を見つけるための効果的な方法
本当の自分を見つけるための効果的な方法

この世の仕組みはシンプルです。

この世で起きていること、また、あなた自身に起きていることは、実はたった一つのシンプルな法則で説明できるのです。

あなたが今、お金のことで悩んでいようと、
人間関係で悩んでいようと、
夫婦関係で悩んでいようと、
親子の確執に悩んでいようと、
子どもの教育で頭を抱えていようと、
仕事の壁に当たっていようと、
むなしさを抱えていようと、
鬱(うつ)や、引きこもりや、健康の悩みも、

全部、たった一つの法則によって起きているのです。

その唯一の法則とは、「原因と結果の法則」というものです。

つまり、今、あなたに起きていることはすべて何かの「結果」であるということ、そして「結果」があるということは、そこには必ず「原因」がある、ということです。「原因」のない「結果」は存在しません。

ですから、あなたが、今何に悩んでいようと、どんな状況が目の前にあろうと、それは、すべてはこの法則によって起きた結果なのです。

では、今あなたに起きているあらゆることの原因は何なのでしょうか。

それは、あなたの「心」です。

あなたの「心」が、すべての原因となって、あなたの目の前に結果となって現れているのです。

しかし、いきなり「原因は心」と言われても、ピンとこないかもしれません。

では、「心」と「現状(悩み)」の因果関係を、少し違った角度からお話ししていきましょう。

あなたの心が作り出す世界

仮に今、一見して人相の悪い人が目の前に現れたら、あなたはどう思うでしょうか。「この人は怖い人かもしれない」と思うはずです。

しかし、その人のことをよく知っていて、彼はとても気の優しい、よい人だとわかっていたら、怖い人だとは思わないはずです。

このように、人を見るときも、自分の価値観でしか見ることができないのです。つまり、その人の真実がそこに存在しているのではなく、その人をそのように評価している自分の心があるだけなのです。

また、散歩していて向こうから犬を連れた人がやってきたとします。すると、犬はつながれているにもかかわらず、恐怖感を抱く人がいます。

もし仮に以前、犬に噛まれた経験があれば、恐れを感じて当然でしょう。反対に犬好きの人は、かわいいと感じ、寄っていって飼い主に名前を聞いたり、さらには犬にまで話しかけたりします。

同じ出来事、同じ現象を見ているはずなのに、見えている世界も違えば、それに対する反応もまったく正反対です。このことはあらゆる出来事において成り立ちます。

つまり、外で起きていることには、それ自体として固定された意味はないのです。

その意味はあなたの心が決めているからです。どんな出来事であれ、外に起きたことで嫌な気持ちや、責める気持ちになったとしたら、そう思う自分の心が現象面に映し出されているのです。

たとえるならば、私たちの目の前に起きるあらゆる現象は、映画館のスクリーンに映し出された映像のようなものなのです。そしてフィルムにあたるのが、私たちの心です。

映画を観ている時、気に入らない場面があったからといって、舞台に上がっていってスクリーンに映った映像に手をつけても、映像は変わりません。

でも、後ろを振り向いて、映写機の中にあるフィルムを変えたら、一瞬で変わるのです。

人間は記憶の塊(かたまり)である

・あなたの心は記憶でできている

心を映画のフィルムにたとえました。では、その心とは何でできているのでしょうか。
この問いかけに対し、私は「心は記憶でできている」と答えます。

私たちは生まれてから、多くの人間関係の中で経験を重ねながら生きてきたはずです。

親、兄弟姉妹、学校の先生、友達、そして社会に出てから出会った人々など、関わった人は相当な数になると思います。

そして、その人たちとの関りを通して、嬉しかったこと、悲しかったこと、楽しかったこと、だまされたこと、ほめられたこと、辛かったこと、痛かったことなど、無数の出来事の記憶があるはずです。

ここで言う記憶は、たとえば学校の試験のために勉強した知識の記憶も含まれますが、むしろ、試験でよい点をとり、親や先生にほめられた「プラス」と思えるような記憶や、赤点をとってしまい「ちゃんと勉強しなさい!」と叱られた「マイナス」と思える記憶など、感情が湧き上がる記憶のほうが重要です。

実は、あなたの中にはこれら無数のプラスそしてマイナスの記憶がすべて保存されているのです。そして、出来事を捉える際の基準となっているのです。

・人間は記憶でできている

さらに言えば、私は人間そのものが「記憶でできている」と捉えています。

もちろん、「細胞からできている」「遺伝子からできている」など、物理的な捉え方は多数あり、それらはすべて正しいのでしょうが、それらを包括するかたちで私は「人間は記憶からできている」と答えます。

あなたは「オギャア」とこの世に誕生した時、すでにおじいさん、おばあさん、そして、お父さん、お母さんに顔が似ていたり、性格が似ていたり、また、同じような病気になる可能性を秘めて生まれてきています。

つまりそれは、あなたの先祖からの記憶が、遺伝子によって引き継がれている証拠です。あなたの顔も、性格の一部も、ご先祖様から引き継がれた遺伝子の記憶なのです。実は生まれた時点で、ゼロスタートではなく、すでに膨大な記憶を背負っているのです。

また、魂の世界では、仮に前世があるとすれば、その記憶も明らかに影響を受けて生まれてきています。

このように私たちは、遺伝子からと前世からの記憶が折り重なって生まれ、生まれてからは無数の人々との関係の中で多くの経験を重ね、それらすべてを記憶として蓄積しているのです。

そして、この記憶が、スクリーンに映像を映し出しているフィルムなのです。

次の記事は、「幸運を呼び込み人生を好転する「本当の自分」とは?」です。