30年間で52万人以上の人生を好転してきた世界トップクラスの「心の専門家」である佐藤康行先生の書籍「ダイヤモンド・セルフ」より抜粋してお伝えしています。
以下より、書籍「ダイヤモンド・セルフ」より抜粋記事です。
前回の記事は下記からお読みください。
心の構造③―「真我」(本当の自分)
実は私たちの心のさらに奥深くにはもう一つの層があるのです。
つまり、心は三層構造になっているのです。
そして、この一番深いところにある三層目の心、顕在意識「頭」でも潜在意識「業」でもないものが、あなたの内なるダイヤモンドのような「本当の自分」であり、諸問題を解決するカギなのです。
真我の呼び名
最も奥にあるこの心を「本当の自分」、つまり、「真」なる「我」ということで「真我(しんが)」と呼んでいます。
真我は「愛そのもの」の心と言ってもよいですし、「喜びそのもの」「感謝そのもの」、また「宇宙意識」と言ってもよいですし、「内なる神の心」とも言えます。
完璧で完全な何ひとつ迷ってないすばらしい心です。
前回の記事で「人間は記憶でできている」と言いましたが、この真我は宇宙の記憶とも言えます。
実際、真我の心は、古くから多くの言葉で呼ばれています。
「仏性」でも「内なる神」でも「実相」でも「光そのもの」でも、あなたはどう呼んでもよいのです。
そして、この奥底にすでにある真我が本当のあなた、オリジナルのあなた、後から付け加えたのではない、あなたの本体なのです。
あなたの心の一番奥にある自分を「本当の自分」と言ったり真我と言ったりしますが、意味は同じです。この真我が、あなたの内なるダイヤモンドなのです。
この真我があなたの心のもっとも深い部分に、「すでに」存在しています。
今までも存在したし、これからも存在しつづけます。もちろん、今、この文章を読んでいる瞬間にも、間違いなくそこに存在しており、どんな人の心の奥にも共通して存在しているのです。
完全で完璧で、何ひとつ迷っていない心、すでに愛している、すでに喜んでいる、すでに感謝している心。全体の心、ひとつの心です。
この真我については、そういう自分がいる、と言われても、今の段階では実感もなく、理解し難いことでしょう。
たとえるならば、生まれてからずっと空が曇っており、雨が降っていたとしたら、その雲の上に常に太陽が存在し、光輝いていると言われても信じられないようなものです。
ダイヤモンドの原石も、何も知らない人が見れば単なる石ころ、汚い岩に見えるでしょう。しかし、その奥には、光り輝くダイヤモンドが間違いなくすでに存在しているのです。
インプットではなく、アウトプットする
真我は後から、外から付け加えるような思想でも教えでもありません。真我はあなたのもっとも深い心にあるダイヤモンド、本音中の本音の心なのです。
外から入れる教えでも考え方でも思想でもないのですから、当然何かをインプットする必要は一切なく、ただアウトプット、つまり引き出せばよいのです。
そして、「本当の自分」である真我に出会い、引き出すには、ちょうど石油や温泉を掘り当てるがごとく、三層構造になっている心をボーリングするように掘り進めていきます。
奥底に潜むダイヤモンドめがけて掘り進めて行くのです。
そして最後のひと堀を「トンッ」と突いたら、一瞬で石油や温泉が湧き上がるように、輝くダイヤモンドの光があふれ出し、瞬時に全身が、「愛そのもの」「喜びそのもの」「感謝そのもの」の心、いえ、言葉の表現をはるかに上回るすばらしい「本当の自分」の心、「真我」の心で満たされます。
魂の底から「真我」を体感できるのです。理解ではなく、体感するのです。
業の心を闇にたとえたら、真我は光です。真っ暗闇の部屋に電気をつけるように、真我という光が業という闇を一瞬で光に変えます。
たとえ昨日できた暗闇だろうが、一億年前からある暗闇だろうが、光を当てれば闇は一瞬で消えるのです。
業の心をただの石ころとすれば、外からインプットして入れたよい教えは、まったくのイミテーション、つまり「作り物のダイヤモンド」のようなものです。
しかし本物のダイヤモンド、すなわち本物のプラス思考、積極思考、愛、喜び、そして感謝を、あなたはもともと知っているのです。知っているどころか、あなたの本体がその心なのです。
もともと在(あ)る自分に戻るだけです。気づくだけなのです。
もともと在るのですから、学ぶのではなく、出すだけでよいのです。
あなたの内に眠る本物のダイヤモンドを見つけるだけでよいのです。
まさに神のごとき、光輝くダイヤモンドです。
「プラス思考」「積極思考」「愛」「感謝」と言葉にすれば同じですが、頭で理解するのと、全身で体感して気づくのとでは天と地ほどの差があるのです。
精神世界の本を読めば「人は神そのものである」という教えもたくさんあります。
しかし、それを頭で理解したからといって、そのことを悟ったとはいえません。実際に「神そのもの」を体感して初めて神の自覚へ至り、本当の悟りと言えるのです。
あなたの現実はどう変化するか
あなたの見ている現実は、あなたの心の反映であると以前述べました。今、この真我の心があふれんばかりに出てきたら、あなたの現実がどう変化するか想像できますか。
あなたの内にある「愛そのもの」「喜びそのもの」「感謝そのもの」の真我、完全で完璧な「本当の自分」を全身で体感したとき、あなたの心が一瞬にして変わります。
もし、あなたが今、無気力でやる気が出ない状況にあれば、仕事の意味を見出し、あなたの能力を開花させ、心から楽しんでその仕事に取り組めるようになります。
また、全体から見て、あなたのすべきことが明確になり、導かれるようにやりがいのある仕事、本当の天職に導かれます。
もし、あなたが、何かの問題を抱えて目の前の壁に行き詰まり、どうにもならない状況にあるとしても、複雑にからみあい、もつれた糸がパラパラとほぐれていくように解決していきます。
仕事や経済面であれ、人間関係であれ、家庭・夫婦・男女関係であれ、健康面であれ、問題の種類は問いません。
なぜ、問題の種類を問わないのか。
それは、何かを問題として捉えて悩んでいるのもあなたの心であり、実際に問題を引き起こしている原因もあなたの心だからです。
つまり、心が変われば、捉え方が変わり、そのことで現実が本当に変わっていくのです。
このことを、私は30年以上にわたり、52万人以上の人々の実例を見ながら確かめてきました。
どこかで学んだり、勉強したりしたのではなく、人がすばらしく変化していく姿を現場で見てきたのです。
では、私たちは、ダイヤモンドのように光り輝く「本当の自分」である真我を確実に体感し、現実生活に生かすために、いったいどうすればよいのか。
次回は、心を掘り進め、真我を引き出す手法について、お話しします。