普段生活をしていると、自分にとって良いことや悪いことが起こったりするものですよね?良いことはいくらでも起きてほしいと思いますが、自分にとって悪いことは、できるだけ起きてほしくない。物事だけでなく、人間関係においても同じでしょう。そういった所から悩みに発展するケースも少なくありません。ですが、そういった出来事を引き寄せているのは自分自身だったら?

どうせ引き寄せるのであれば、人生でも幸せでも思考でも、仕事も恋愛も、人間関係や人とのご縁やお金も良い物を引き寄せたいですよね?

自分にとって、悪いことではなく、良いことを引き寄せる方法をお知りになりたくありませんか?

もちろんとても効果的な実践方法です。

今回のお悩み解決シリーズは「心を変える編」第3弾として、人やものごとを引き寄せる「磁石の法則」をテーマにお届けします。

悩みを引き寄せているのは自分?

「どうして、私はいつも貧乏くじを引くんだろう」
「いつも同じタイプの上司で悩んでるんです」

いろいろ悩みはつきないけど、ふりかえると、どうも同じパターンでいつも悩んでいるということに気がついたことはありませんか?

このように、あなたの悩みにも、共通したパターンがないでしょうか。 そして、それを単に「運が悪いんだ」と片付けていないでしょうか?

あなたの周りに同じような問題が起きたり、同じような人間関係のパター ンで悩む背後には、一つの法則があるのです。

心は、ちょうど鉄を引き寄せる磁石のように「磁力」を持っています。 その心の「磁力」が、心の中にあるものに類似したものを引き寄せているのです。

そういった心の「磁力」がさまざまな現象を引き寄せてる状態こそが「磁石の法則」です。

引き寄せるものは変えられる

たとえば、自分の心に「ゴミ」を持っていると、同じような「ゴミ」を引き寄せます。心に「面白くない」という思いばかりためていると、「面白くない」出来事ばかりが起き、いつも貧乏くじを引いているような気分を味わうことになります。

じつは、あなたの目の前に現れることは、すべて、あなたの心の中にあるものが原因です。
ですから、望まない出来事に遭遇したとき、「何でこうなるんだ!」と環境を責めるのではなく、「ああ、自分の心の中に、このことを引き寄せる何かがあるんだなあ」と受け止めるのが筋なのです。

それじゃ「私はずっと自分にとって嫌なことを引き寄せ続けるんだ……」と思われるかも知れませんが、ご安心ください。引き寄せるものは自分自身で変えることができます。

引き寄せるものを変えるには、あなたの心を変えるしかありません。 心が変われば「磁力」の質が変わります。

「ゴミ」を引き寄せていた心も、一度変われば、「ゴミ」は引きつけず、「鉄」 を引きつけるようになる。さらに変われば、今度は「黄金(良いこと)」だけを引きつけるようになる。 あなたが知り合う人や、あなたにふりかかる出来事はすべて、あなたの心という「磁石」が引き寄せているのです。その心の「磁石」が変われば引き寄せてるいるものも変わってきます。

ですから、もし、あなたが今よりもっと素晴らしい人と出会い、今よりもっと素晴らしい人生を送りたいと思うなら、「心の磁力」を変えるだけでいいのです。

引き寄せるものを、どうやって変えるの?

では、「心の磁力」を変えて引き寄せるものを変えるには、どうすればいいのでしょうか。

ここで一つ、たとえ話をしましょう。 あなたも実際に想像してみてください。
今日は、「登山」です。

あなたは、ここのところ失敗つづきで、たまりにたまった仕事のストレスを解消するため、週末の休みを利用して山登りを楽しむところです。

さあ、これからという山の麓にいるとき、山の下から街の景色を眺めても、まだ日常とさほど変わらない景色が広がっています。あなたにはまだ、昨日まで心に重くひきずっていた仕事のストレスが残っているかもしれません。

しかし、山をどんどん登って、中腹からふとふりかえってみると、広い景色が「パーっ」と目に飛び込んできて、日常から離れた開放感と、頂上へのわくわく感が心にうずまき、さっきまでの重いストレス感は忘れつつあります。

そして、頂上!そこから見える感動的な景色が、もうすでにあなたの心を変えています。 すっきりしたあなたの心は、昨日までのストレスを引き寄せない、違った 「磁力」に変化しているでしょう。

登山として例えましたが、「心の磁力」を変えるとは、心の「視点を高くする」ということです。

私たちは、さまざまな視点を取ることができます。そして、それぞれの視点に応じて、感じることや思うことが違ってきます。

視点が上にあがると、結果的に心が変わります。 当然、高い視点になれば、低い視点にいた過去よりももっと素晴らしい良い心の状態になってきます。
心の「視点を高くする」ことによって、引き寄せるものを変えていくというわけです。

心の「視点を高くする」には?

しかし、山は登れば高くなって景色が変わりますが、心は、どうやって高くするのでしょうか?

山は登っていけばいくほどに、高くなっていきます。心は山とは違って登ったりできません。

心の視点を高くするために、意識することは、「全体から自分をとらえる」ということです。

たとえば、あなたが仕事で悩んでいるとしましょう。

「何で、オレにばっかり、こんなプレッシャーのかかる仕事を任せるんだ」
「他のやつらは気楽でいいよな」

あなたは、任された仕事が自分の思うように進行せず、自分を責めたり、 うまく連携を取ってくれない同僚を責めたりといったジレンマに陥って、ストレスがたまって悩んでいます。

悩んでいるときは、とかく、「自分」から物事をとらえているものです。「上司が悪い」「同僚が悪い」「誰かが悪い」という状態ですね。

しかし、それを、「会社全体」として全体でとらえるのです。 すると、会社全体の理念に基づいて、目的を持ったプロジェクトがあり、 そのプロジェクトを進行させる一員として、あなたの役割があり、仕事がある、ということが見えてきます。

すると、さっきまで見えていなかった自分勝手な部分や、やるべきことが見えてきて、意外とそれが悩みの突破口に繋がったりするものです。

もう一つ夫婦として例えてみましょう。

夫婦ゲンカは、たいていは自分の都合でしかモノを見ていません。この場合、「夫婦二人」が全体です。 すると、夫婦の中での自分の役割が見えてきたりします。

ひいては、国同士の争いだって、地球という全体からとらえた視点で、いくらでも解決の方法は見えてくるのです。 全体からとらえる視点を意識できるようになると、結果的に心が変わるのです。

意識を変えると情報が変わる

あなたの心が変わって、今まで好きだった芸能人から、別の芸能人に興味が出てきたとします。

すると、以前好きだった芸能人の情報は入らなくなって、新たに興味を持った芸能人に関する情報がどんどん入ってくるということがあるでしょう。

新聞のテレビ欄を見ても、その芸能人の名前が目に飛び込んでくる。 これは、意識のアンテナがその芸能人に向いているからです。

これと同じように、視点を高くすると、さまざまな方向に伸びた意識のアンテナ全体が位置を変えます。 すると、入ってくる情報が、ガラリと変わるのです。 入ってくる情報が変わると、結果として出会う人、購入する物、遭遇する出来事が変わります。つまり引き寄せるものが変わるということです。

自分に寄ってきた人が運命を変えてくれることもあります。

引き寄せられた、人や物事との出会いによって、使命に導かれるという現象があります。 これは、心の視点が高くなり、心の「磁力」が変化すると、同じ磁力の人と出会うようになるということです。

そうして出会った人は、それまで触れてきた情報とはまったく異なる情報持ってきます。

そして、その情報に導かれるようにして、新たな展開がはじまり、気がついたら、今までの経験をさらに生かせ、なおかつ、自分のやるべき方向、より使命の方向に向かっていた、というような現象も起きてくるのです。

あなたの視点が高くなり、心の「磁石」が変化して「良いこと」を引きつける「磁力」を帯びるようになれば、運命がドンドン良くなります。

何を引き寄せるかは自分次第

心の「磁力」を変えることによって、あなた自身が望むことを引き寄せることができるようになります。

いきなり最初からはできないかも知れません。ですが、他の人にはできても私にはできないと気を落とさないでください。登山と同じように一歩一歩でも、登っていけば、頂上に近づくことができます。心の「視点を高くする」ことも同じです。一歩一歩高くしていくことで見える景色が変わってくることでしょう。

次は、心を変える編の「標識の法則」です。