あなたの中で悩みがあるなら、なぜ悩みがあるのかについてお考えになったことはあるでしょうか?どうして人は悩むのでしょうか?いったい悩む意味はなんなのでしょうか?
悩みは私を苦しませるものでしょ…
悩みは悩み、何の意味もない…
あなたの悩みをこのように捉えていませんか?悩むなんて価値のないことだ!悩みなんて百害あって一利なし!良いこともないし苦しいだけ。たしかに悩むことだけを捉えてしまえばそう考えてもおかしくはありません。
しかし、悩む意味があるとしたら、その悩むことの意味をお知りになりたくありませんか?
次回のお悩み解決シリーズは「心を変える編」心を変える法則2つ目「人間関係単位で心を変える法則」をご紹介。第1弾として、悩むことの意味「標識の法則」をテーマにお届けします。
人生にはたくさんの標識がある
悩み解決シリーズ第4話【心のハンドルの法則】で、人生を車にたとえましたが、ここでは道路標識にたとえて説明をしていきます。
車で道を走ると、道路標識がたくさんあります。
「一方通行」
「駐車禁止」
「速度制限8キロ」
などなど
たくさんの標識がありますよね。道路標識はなんのためにあるのでしょうか?当然、道路標識があるのは「事故を避けるため」です。
人生の中にも同じように標識があったら分かりやすいと思いませんか?それが実際にあるんです。
あなたの身のまわりで起きるさまざまな出来事も、道路標識としてとらえることができます。
つまり、あなたに起きる出来事は、何かをあなたに教え、あるいは指示しているということです。
たとえば、人と話をするとき、相手はいろいろな反応を見せます。相手の反応すべてが「標識」です。
相手がニコニコしていれば、まちがいなく「直進」の「標識」です。そのまま話をつづけて大丈夫です。
逆に、相手が顔をしかめて不機嫌そうであれば、「この先危険」、または 「通行止め」です。すぐに方向転換しなければなりません。
竹中直人さんの芸のように、笑いながら怒る人は、まずいないでしょう。 自分が話をしているときの相手の表情は、信用できる「標識」です。
話をするときは、相手の様子に注意したほうがいいということです。 そして、相手の反応に合わせて、話をコントロールするのです。
それが、「標識」にしたがうということです。「道路標識」にしたがって自分を「運転」する。そうすれば、まず「事故」はなくなります。
悩みや健康もあなたの標識
また、たとえばあなたの体の状態も、「標識」です。 もし、病気になったら、それは、「このままの生活をつづけたら良くないよ」と体が警告してくれている標識といえるのです。
この「標識」に気づいたら無視せず、それに従って生活を変えなければなりません。体の指示をそのつど素直に聞けば、おのずと健康になるでしょう。
そして、あなたの悩みもまた、「標識」です。 悩み解決シリーズ【鏡の法則】で申し上げたように、周囲の状況はあなた自身を映す鏡です。
だから、もしあなたが、ある状況に悩んでいるなら、悩んでいる状況は、「あなたはこれこれこういう人ですよ」と教えてくれている「標識」なのです。
なので見落とさないように、「状況」という「標識」をしっかりと見ておくことが大事になります。つまり、悩むことの意味は、あなたの人生の「標識」ということです。現在のお悩みになっていることは、あることへの道しるべとなり、あなたの行く末を示しているのです。
人生の「標識」には2つの選択肢がある
悩みという「標識」に対して取る行動として、大きく分けて二つの有効な選択肢があります。
一つ目は、その悩みを避けるという選択肢です。
二つ目は、その悩みに立ち向かうという選択肢です。
どちらの選択肢をとってもオーケーです。あなた次第です。
たとえば、自分自身のコンプレックスが悩みになっているとします。 その悩みに対して、【コンプレックスに触れず避けていく】という選択肢と、【コンプレックスに立ち向かっていく】という選択肢があります。 二つの選択肢のうち、どちらがいいということはありません。状況次第です。
歴史上の成功者には、自分のコンプレックスを財産にしてきた人が大変に多いです。
そのコンプレックスに立ち向かって「負けるか!」と頑張ったのです。それによって、波乱万丈の人生を送った人もいます。
しかし、「コンプレックスに立ち向かって行きたいけど、怖くてなかなか立ち向かえない」と思う方も多いでしょう。実際、コンプレックスに立ち向かうということは、非常に険しい道です。
もし、「コンプレックスに立ち向かって何かあったら立ち直れないな」と思うのならば、無理をする必要はありません。
もちろん、「大丈夫!!私はコンプレックスに立ち向かうことを栄養ドリンクにして進んでいける!」 と思える人は、その険しい道にあえて立ち向かっていってもいいのです。
きっとたくさんの学びがあるはずです。
悩むことの意味とは
どちらにせよ、選ぶのはあなたです。「標識」の解釈もあなた次第です。 コンプレックスの悩みは、「立ち向かえ」という「標識」ともとれますし、「危険! 避けろ」という「標識」ともとれます。どちらの解釈をとるか迷うなら、とりあえず立ち向かってください。 ダメなようなら引き返せば良いでしょう。
悩みは、あなたに何かを伝えてくれているのです。 これが【標識の法則】です。
重要なことは、あなたの悩みは「標識」だということです。
この「標識」という観点から悩みをとらえてください。 そして、これからどのように行動すべきかを、悩みそのものから読み取ってみてください。
悩みというのは、あなたにとってマイナスな影響ばかりを与えているわけではありません。今回説明をしたように、あなたの人生の「標識」となり、道しるべとなり、あなたの人生にとってプラスともいえることになります。
日々の悩みから、人生の「標識」道しるべを探してみてはいかがでしょうか?
次は、「相手の言葉の奥に隠された本当の意味の捉え方」です。